2012-01-01から1年間の記事一覧

ストーン

エドワード・ノートンの刑務所映画シリーズ(笑) 放火で服役中の囚人が、妻を使って仮釈放管理官(囚人に面接をして、仮釈放のための審査会の書類を書く仕事をする職業)を誘惑させるという話だが、実際はアメリカ合衆国の(おそらく)マジョリティの「信仰心…

豊かに生きる

救現―田中正造大学ブックレット (No.9)出版社/メーカー: 田中正造大学出版部発売日: 2005/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る明治から大正期にかけて足尾鉱毒事件のために闘った田中正造の名のもとに開校された市民のための大学ー田中正造大学。…

紙の小鳥

クーデターや軍事独裁政権下のさまざまな経験というのは、映画や物語の題材としてよく取り上げられもするし、語り伝えていかなければいけないことだと思う。とはいえ、作品としてどう仕上げるかは作り手の個性があらわれるし、観客側の好みもわかれる点だ。 …

ケチュア語講座クロージングパーティー

今年の六月から通っていたケチュア語講座のクロージングパーティーのテーブルの様子です。ペルーのさまざまな料理が並んでいます。パパ・ア・ラ・ワンカイーナ(ゆでじゃがいもと卵にソースをかけたもの)、ロモ・サルタード(牛肉と玉ねぎ、フライドポテト…

アメリカン・ヒストリーX

アメリカン・ヒストリーX [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2011/12/07メディア: DVD購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログを見る アメリカン・コミックが原作のインクレディブル・ハルク(1枚組) [DVD]で知った俳優エドワー…

トウモロコシをめぐる闘い

壊国の契約―NAFTA下メキシコの苦悩と抵抗作者: エリザベスフィッティング,Elizabeth Fitting,里見実出版社/メーカー: 農山漁村文化協会発売日: 2012/08メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 今年の8月に出た翻訳書。メキシコの…

現代ブラジルの写真を観る

銀座資生堂ギャラリーで開催中の「神話のことば ブラジル現代写真展」に行ってきました。6名と一組のブラジル人アーティストたちの写真と映像作品にふれることができます。 ブラジルはいまだ「神話」の世界なのかな…? いろいろ思うところはあるけれど、ブラ…

気になる本、ほしい本

系統樹曼荼羅―チェイン・ツリー・ネットワーク作者: 三中信宏,杉山久仁彦出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2012/11/09メディア: 単行本 クリック: 81回この商品を含むブログ (3件) を見る NTT出版のサイトに連載されていたときから気になり続けてい…

グアテマラの女性たちの声をきく

世界には、まだまだ耳を傾けられることのない声がたくさんあると思うのですが、そのひとつが「先住民族」の「女性」の声ではないでしょうか。以下、貴重な声を聴く会のご案内です。 沈黙を破って−グアテマラ戦時下性暴力スピーキングツアー2012− 中米・グア…

映画上映とトークのお知らせ

3.11後の社会を考えるグループ「ふくふく」の企画です。お時間ありましたらお出かけください。「恐怖」の正体に分け入る――『世界は恐怖する』(1957)上映とトーク 1957年、映画監督の亀井文夫は科学ドキュメンタリー映画『世界は恐怖する』を制作します。核…

「食と農」の博物館を訪ねる

ちょっと面白い博物館を訪ねました。 「食と農」の博物館 東京農大の付属施設で、目印は馬事公苑向かいのでっかいニワトリ(笑) 展示は、クリオネとか魚とか日本酒とか微生物とかサルとか熱帯植物とかとにかく盛りだくさんなのですが、共通しているのは大学で…

かくれんぼ

(2012.8.8 箱根で撮影)

デジカメで遊ぶ

息子のデジカメをときどき借りて遊んでいて、たまった写真を整理していたら、ちょうど去年の今日撮った写真が出てきたのでたわむれに載せてみます。場所はなんと東京のど真ん中。お濠を利用した「釣りボリ」。これらの写真は手漕ぎボートから撮ったもの。藻…

遺伝子組み換えについて考えた

先月28日、つくば市にある独立行政法人農業生物資源研究所主催の「市民と研究者が一緒に考える遺伝子組み換え」というイベントに参加してきた。 プログラム 1 開会 2 あいさつ 3 オリエンテーション 4 アンケート調査 5 見学の概要 6 圃場(畑)見学 …

 いまを生きろ 

「ゴーレム効果」ということばを聞いたことはあるだろうか。人に対して悪い印象をもって接すると、実際にその影響で相手が悪くなってしまう、というもの。対語が「ピグマリオン効果」。ビジネスや教育の場で注目されている用語だ。おとな相手のビジネスの世…

孤独なツバメたち(続)

さっそく観てきました。これはおすすめ! 監督曰く「青春群像としてみてもらって、そこから社会背景について考えてもらえれば」とのことでしたが、そのことば通り、のびていく若者たちの姿がさわやかな印象を残す映画でした。 1990年代から多くの日系ブラジ…

『孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて』

浜松に暮らす日系ブラジル人の若者たちを描いた映画です。およそ30万人入国管理局の統計(昨年6月)では22万人ほど日本に住んでいるといわれるブラジルから来た人たちの、若い世代の現実にふれることができる作品と聞いています。東京は新宿K's cinemaで、本…

『第9地区』

観ました。『第9地区』 映画館で上映中、友人たちがくちぐちに薦めていたので、ぜひにと思っているうちに上映期間が終了してしまった作品。息子がレンタルショップで偶然借りてきたので、観ることになりました。 エビのようなバッタのような姿のエイリアン…

読書ノート ダーウィン自伝 

イギリス海軍のビーグル号で5年間の旅をし、いわゆる「進化学説」を発表したチャールズ・ダーウィン(1809-1882)の伝記。(子ども向け) あとがきより 十九世紀は、すばらしい時代でした。フランスでは革命がおこり、王政がたおされました。アメリカではど…

路上演劇祭JAPAN2012

本日(6日)まで千歳烏山で開催中の路上演劇祭。以前からうわさには聞いていたのですが、今年初めて出かけてみました。お目当てはセロ・ウワチパ こちらもずっと観たいと思いながら、なかなかチャンスに恵まれなかったのですが、昨日ついに拝見することがで…

製糖業の陰に 

コロンブスの航海にも同行し、のちにインディアスで行われた数々の暴虐を告発したバルトロメ・ラス=カサス神父は、カリブの島々で行われた製糖の様子を記録に残していますが、アルゼンチンでも18世紀末頃からサトウキビを利用した製糖業が行われていました。…

積読・乱読

GWに読む(読んでいる)予定の本。 『弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂』阿部彩 講談社現代新書 2011 『ママンへの手紙 コロンビアのジャングルに囚われて』イングリッド・ベタンクール、メラニー・デロア=ベタンクール、ロレンソ・デロア=…

 おみそのおみせ

うちではもう6年近く、こちらで味噌を購入しています。坂本味噌店 ときどき浮気して(近くに行く用事がないとき)、スーパーのお味噌で間に合わせるのですが、やっぱりおいしくない! もうひとつこちらのお店を利用していてうれしいことは、プラスチックの容…

うつくしい朝

今朝、起き抜けにカーテンを開けたら、生垣のスギに似た木の葉先にとまった雨のしずくに、太陽の光が当たってきらきら輝いていた。 太田昌国さんのツイートで知ったのだが、15年前の昨日4・23(現地時間4・22)は、ペルーのリマにある日本大使公邸で人質とな…

魔術師見習い天に召される グスタボ・ロルダン氏を悼んで

以前、一時期ブログにアップしていたことのある記事ですが、4月3日にロルダン氏がなくなられたため、一部加筆しここに掲載してご冥福を祈ることにいたします。 No es fácil vivir en la tierra de uno. No es fácil. 「自分の土地で生きるのは簡単なことでは…

春の野の花

早春の箱根に行きました。 20日に開場したばかりの箱根湿生花園では、ミズバショウやザゼンソウ、カタクリや、名前をおぼえているかぎりですが、キクザキイチゲやセントウソウなどが可憐な花を咲かせていました。柳の仲間のふわふわした芽や、地面や枝先から…

新しい街で

二か月ほど前、ちょっとした出来事が起こって引っ越しをした。まったく思いがけない流れだったので(ということにしておこう)、まだ家の中が片付かない。 以前の街も嫌いではなかったけど、大きなショッピングセンターが駅前にでんとあるおかげで、商店街の…