青い唐辛子

 このあいだ、ランチを食べようと出先で入ったお店で、青唐辛子の味噌漬けがつけ合わせに出てきました。これがご飯によく合って美味しい。ピリッとした辛さと味噌のうまみで箸が止まらなくなりそうでした。

 先月、信州で専門家の方のお話を聞く機会があったのですが、長野県の北部のほうに、ぼたんこしょう(下記サイトでは「ぼたごしょう」となっている)という一見ピーマンに似た野菜があるのだそうです。これも辛みを楽しむトウガラシの一種で、この地域では昭和一桁生まれ世代の方が食べていた記憶がある、ということで「伝統野菜」として認定されているとのことでした。

 長野県では「来歴」「食文化」「品種特性」の三つの基準から「伝統野菜認定制度」を創設し、「県内各地に残る貴重な伝統野菜を次世代につないでいこう」(長野県HPより)という取り組みを行っています。

 

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 もう何年も前のことですが、チリから帰ってきた家族のお土産が、コリアンダーの種と唐辛子で作る調味料でした。日本にも、七味トウガラシや柚子胡椒など、トウガラシを使った調味料があります。メキシコ料理でもすごく辛い青唐辛子を使うようですが、遠いアメリカ大陸が原産地と言われるトウガラシ、世界中にどうやって広がって根づいていったのでしょう。いま暮らしている地方にも伝統野菜としてのトウガラシがあるのか?など、想像力をかきたてられるのでした。