えいが

オンライン寺子屋アミーゴ

横須賀線逗子駅からあるいて数分の住宅街の中にある映画館シネマ・アミーゴ。5~6年前にそこでダムの映画をみた。 rosita.hatenablog.com そのころ、映画館館長の長島源さんが、いつか学校のようなものをここでしてみたいとおっしゃっていたのだが、昨年から…

罪の声

先日DVDで観た『太陽を盗んだ男』と、コインの裏おもてのような映画『罪の声』の感想を。 1984年に起きた有名な菓子メーカーの社長誘拐に始まる一連の脅迫事件…といえば、昭和生まれにはピンとくる「あの事件」を題材にした小説の映画化作品。原作は読んでい…

本と映画

前にも、映画と読書のつながりについて書いたのですが、すでにある小説を映像化した作品は、本へ私たちを導いてくれるものでもあります。『ゲド戦記』の作者が、映画はまったく別の作品だと考えている、と語ったそう(私も同感)ですが、まったく別の何かで…

ムヒカさんの話を聞いてみよう

『世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ』予告編 南米ウルグアイの元大統領、ペペ・ムヒカのドキュメンタリー。緊急事態のためほとんどの映画館で上映が中止になってしまいましたが、なんと有料ですが、5月8日から期間限定で公開される…

読んでから観るか、観てから読むか

まったく外へ出られないわけではないが、とくに行くところもない子どもの、数年間の引きこもりの時代には、歩いて10数分のレンタルショップに親子でDVDを借りに行くのが習慣と化していた。だいたい2対1の比率で、子どもの観たいものと、私の観たいものを借…

しあわせな人生の選択

『しあわせな人生の選択』予告編 朝、スーパーやドラッグストアの前を通ると、開店前からマスクや紙製品(今日はもう改善されたみたいですが)を求める人の列が。花粉症の時期でもあり、マスクは必需品ですものね。 私の通うスポーツクラブもしばらく休館と…

映画『スポットライト』

www.bostonglobe.com 俳優と、映画でかれらが演じた記者本人を並べてみせている「ボストン・グローブ」の宣伝記事です。全力で映画の宣伝してますね、当然か…(笑) 映画はこちらです。 2001年、ボストンの有力紙「グローブ」に、新しい局長がやってきます。局…

『ローマ』イオンシネマで上映

youtu.be 周囲で評判になっていて、Netflixでしか公開されないのかと悔しく思っていましたが、9日(土)から全国のイオンシネマで公開だそうです。さすが、アカデミー賞の威力はすごい。アルフォンソ・クアロン(スペイン語の発音になるべく近く表記するとこ…

心のデトックス

その昔、私がテレビをまだ観ていた頃、ハリウッド映画 の焼き直しで、舞台を東京にうつしたいわゆる「トレンディ・ドラマ」がありました。今となってはタイトルも思い出せないのですが、このときが初めて藤原紀香さんを見た時だったと思います。FMラジオのDJ…

オフィシャル・ストーリー

La historia oficial - Trailer 1985年のアルゼンチン映画で、アカデミー賞の外国語映画優秀賞に選ばれています。1983年までつづいたアルゼンチンの軍政下で、そのために人生を狂わされたひとたちの真実を求める勇気ある行動を描いた映画です。(日本語字幕…

映画メルセデス・ソーサ ラテンアメリカの声

Mercedes Sosa: La Voz de Latinoamerica (International Trailer Esp -subtitulado-) 映画「ラテンアメリカの声ーメルセデス・ソーサ」 ひとり息子のファビアン・マトゥス氏が、ソーサとゆかりのある人たち(家族、友人、共演したアーティストなど)を訪ね…

阿賀野川に会いに行ってみた

宇井純さんという方が、反公害運動にかかわり水俣など多くの地域を見てきた経験から「大規模開発をやったり大資本に頼ったところは寂れてしまい、住民運動をやっていたところは元気で頑張っている」「運動というのは、やっている最中はえらく骨が折れてくた…

河に抱かれる

アルゼンチンの北東部には、これまで二度ほど足を運んだことがある。一度目はサンタフェからエントレ・リオス~コリエンテス~チャコ~イグアスの滝というコースだったけれど、バスを使った旅だったのであまり奥地には行けなかった。 二度目は3年前だが、こ…

ダコタ・アクセス・パイプラインに反対する女性たち

[http://] ウィスコンシン出身の映像作家シャノン・クリングさんが撮影中の映画”End of the line" 9月15日のブログに書いたエクアドルの女性も連帯してスタンディング・ロックのキャンプ地を訪問していたけれど、今年の4月からキャンプをはってパイプライン…

先住民族映像作品フェスティバル

www.precolombino.cl チリ、サンチアゴの先スペイン期芸術博物館(上記リンク)で、来月5日から11日に、こちらの博物館主催の先住民族に関するビデオや映画などを上映するフェスティバルがあるとのこと。 参加作品のほとんどが、ラテンアメリカ各国から公募…

アン・ハサウェイの「書く女」3作

べつにファンってわけじゃないが、シェイクスピアの奥さんの名前をもらった女優さんの、「書く女」になる話がたまってきたのでままとめ。 これはすごく有名な作品だけど、不本意な場所におかれたヒロインが、上司の仕事への情熱にふれて成長していく物語でも…

ダムの映画

<a href="http://damnationfilm.net/314day/" data-mce-href="http://damnationfilm.net/314day/">3月14日「川のための国際行動デー」に映画『ダムネーション』を観よう! | 映画『ダムネーション』 -DAMNATION /パタゴニア presents<…

農民ジャック

本日まで開催中のグリーンイメージ国際環境映像祭で上映されていました。オランダ・アイルランド・ベルギー合作、監督はアールヤン・ウイルシュット。こちらはトレイラーで、本編は14分ほどの短い作品ですが、鮮烈な印象を与えるアニメーションです。以前紹…

雪の中でハワイ

東京は今年二度目の大雪になった昨日、こんなDVDを観ていました。ファミリー・ツリー [DVD]出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン発売日: 2013/06/05メディア: DVDこの商品を含むブログ (14件) を見る ジョージ・クルー…

君のためなら千回でも

アフガニスタンに生まれた二人の少年の友情の物語。失われた平和で美しい日々への思いが切なく伝わってきました。音楽も美術もすばらしく、作り手のアフガニスタンの人びとの文化への敬意を感じました。 とくに、ソ連侵攻前のカブールの空にいろとりどりの凧…

ストーン

エドワード・ノートンの刑務所映画シリーズ(笑) 放火で服役中の囚人が、妻を使って仮釈放管理官(囚人に面接をして、仮釈放のための審査会の書類を書く仕事をする職業)を誘惑させるという話だが、実際はアメリカ合衆国の(おそらく)マジョリティの「信仰心…

豊かに生きる

救現―田中正造大学ブックレット (No.9)出版社/メーカー: 田中正造大学出版部発売日: 2005/02メディア: 単行本この商品を含むブログを見る明治から大正期にかけて足尾鉱毒事件のために闘った田中正造の名のもとに開校された市民のための大学ー田中正造大学。…

紙の小鳥

クーデターや軍事独裁政権下のさまざまな経験というのは、映画や物語の題材としてよく取り上げられもするし、語り伝えていかなければいけないことだと思う。とはいえ、作品としてどう仕上げるかは作り手の個性があらわれるし、観客側の好みもわかれる点だ。 …

アメリカン・ヒストリーX

アメリカン・ヒストリーX [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2011/12/07メディア: DVD購入: 2人 クリック: 7回この商品を含むブログを見る アメリカン・コミックが原作のインクレディブル・ハルク(1枚組) [DVD]で知った俳優エドワー…

孤独なツバメたち(続)

さっそく観てきました。これはおすすめ! 監督曰く「青春群像としてみてもらって、そこから社会背景について考えてもらえれば」とのことでしたが、そのことば通り、のびていく若者たちの姿がさわやかな印象を残す映画でした。 1990年代から多くの日系ブラジ…

『孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて』

浜松に暮らす日系ブラジル人の若者たちを描いた映画です。およそ30万人入国管理局の統計(昨年6月)では22万人ほど日本に住んでいるといわれるブラジルから来た人たちの、若い世代の現実にふれることができる作品と聞いています。東京は新宿K's cinemaで、本…

『第9地区』

観ました。『第9地区』 映画館で上映中、友人たちがくちぐちに薦めていたので、ぜひにと思っているうちに上映期間が終了してしまった作品。息子がレンタルショップで偶然借りてきたので、観ることになりました。 エビのようなバッタのような姿のエイリアン…

製糖業の陰に 

コロンブスの航海にも同行し、のちにインディアスで行われた数々の暴虐を告発したバルトロメ・ラス=カサス神父は、カリブの島々で行われた製糖の様子を記録に残していますが、アルゼンチンでも18世紀末頃からサトウキビを利用した製糖業が行われていました。…

東京・パリ・ニューヨーク・ポパヤン

すっかり記事の更新が滞っておりますが、ビデオ上映会+オンラインによる作家とのQ&Aのお知らせをいただいたので、ご興味のある方はぜひ。11月14日(日曜日)、14時〜16時、神保町ひまわり館 (神保町区民館)東京都千代田区神田神保町2-40 (http://www.jim…

ひさしぶりの岩波ホール

ひさびさに岩波ホールに足を運んだのは『パリ20区、僕たちのクラス』(2008、フランス、ローラン・カンテ監督)を観るため。とても素晴らしい映画だが、それについてはまたあらためて書くとして、この映画館にはすっかりご無沙汰していた。最後に行ったのは…