今日は国際女性デー

 昨年は、母の病院付き添いを終えてから父に「行ってきます」を言って、ウィメンズマーチに参加したのを思い出します。

 

 女性学とかフェミニズムというものを学校で習った記憶はないのですが、子どもの頃、議論する女性たちの声を子守唄に聞いていたのが私のなかにあるのだと思います。

 

 彼女たちは保育園を作る運動の中で結ばれた仲間で、ごくふつうの働く女性たち&主婦でしたが、子どもの本を読む集まりでした。夏の合宿ー海辺の貸家で開催ーと冬の忘年会(ごちそう付き)に小さかった私も母に連れられて行き、侃々諤々を子守唄に眠ったものでした。

 

 いまはそんな思い出を語り合える母もいないけど、たくさんの本の中に女性たちの声を聴きながら過ごしています。最近読んですごいと思ったのはこちら

 

 

 

 ロンドン南東部で育ったインド系の著者が、科学がどのように人種主義者たちに利用されてきたのか(されているのか)を追ったレポート。イギリスやアメリカの人種主義だけでなく、インドのナショナリズムとの関連にも触れられており、切れば血の出るような文章というのはこういうものだろうと(翻訳ですが)感じたのでした。彼女の最新作は「家父長主義  どうやって男たちが支配するようになったのか」(未邦訳)。

 

 

 まだ読んでいませんが、こちらは日本語に訳されたもう一冊のサイニーの著書。

 

 国際女性デーをお祝いします。