補足ー採掘主義 

8日のイベントで話そうとして話しきれなかったこと。20世紀末の90年代からアルゼンチンでは問題になっていた(新)採掘主義(extractivismo)。アルゼンチンは金銀などの鉱物は(スペインの植民地時代には)主な産物ではなかったが、19世紀末から20世紀の初頭は先住民を立ち退かせた土地で生産された牛肉や小麦などの一次産品の輸出国となった。そして、いまでは換金作物としての大豆(遺伝子組み換え)や鉱山開発(金)、森林伐採など、天然資源、農産物の換金を目的とした収奪行為をさす言葉として使われる。*1 どれも断片的なエピソードだけれど、具体性を感じてもらえる(かもしれない)過去記事を探してみた。

 

 

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これは結局モンサントの工場を建設させなかった。市民の力。イトゥサインゴというやはりコルドバの町で、農薬が子どもたち(または生まれなかった子どもたち)の体に悪影響を及ぼしていることに気づき闘った女性たちもいた。

 

詳しくは下記のブログへ

遺伝子組み換え大豆の農薬空中散布を止めた母親たち – 印鑰 智哉のブログ

 

いま、印鑰さんたちは日本の種を守るために尽力されています。やはりラテンアメリカの人びとから学ぶことは多い。

 

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先進国が押し付けた対外債務の、ふくらむ一方の利子を払うために、首都ブエノスアイレスから遠く離れた「どこか」が犠牲になる構図… 一部の人びとはこのことで富むが、土地を追われる人がでてくる。また、債務による緊縮政策は、一般の人びとの生活を苦しくさせ、女性への暴力も深刻化する。お金がないということは逃げ場がないということだから。

 

 

*1:詳しくは、『思想』(2021年2月号)などを