森なしには生きられない

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BBCのニュースサイトでみたのですが、2014年だけで世界中で環境活動家が116人殺されているそうです。ブラジルやコロンビア、フィリピンなどの状況はとても厳しいようです。上の記事で印象的な横顔を見せているのは、樹木の伐採に反対してほかの三人の先住民族のリーダーとともに殺されたペルーのエドウィン・チョタさん。

ほかにも、鉱山開発に反対して(なんらかのでっちあげの罪状で)投獄されたり、農地の立ち退きを拒否して投獄、脅迫されるなどはラテンアメリカや、いまだ開発されていない資源をもつ貧しい国々では日常茶飯事なのです。

アルゼンチンのコルドバで農薬の噴霧が住民の健康を害している問題を告発した女性も、娘さんを誘拐したといやがらせをうけたり、飼い犬が銃撃されたり行方不明になっているそうです。

生きる場、平和な生活がおびやかされること。自然と向き合って代々の土地で農業を営んできた人たちにとって、慣れ親しんだ土地を追われることは死活問題ですし、企業にとっては利益を生み出す「天然資源」にすぎない木だって、その木が生み出す恩恵を知恵をしぼって利用し生きてきた民族にとっては命そのもの。世界中どこに行ってもゆたかで快適な生活を享受できる人なんて、どこの国にだって、ほんのひとにぎりしかいないはず。

 

さいごに、アルゼンチン北部からパラグアイにかけての地域に暮らすムブヤ・グアラニ民族のおばあさんのメッセージを見て、聞いてみてください。

森は私たちの世界。森を守って私たちは暮らしてきた。森をこわさないで。ムブヤ人は森なしには生きられないのだから。 

https://vimeo.com/117958076