ジュリ~

 いま、我が家の若者は”ジュリー”にはまっている。もとはといえば、コロッケの物まねで知ったのだけれど、動画で歌を聞いているうちにすっかり気に入ってしまったらしい。コロッケが真似をしているのは、こちらの曲。

 

時の過ぎゆくままに

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 その流れでいっしょに見た映画がすごかった。ジュリーこと沢田研二演じる学校の先生が、東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、核爆弾を作って政府を脅迫するというもの。(1979年製作。カルト的な人気を誇る作品だとか)

 

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 噂には聞いていたけれども、実におかしく、面白い。中学の理科の先生が綿密な計画をたてて警官を襲って武器を奪い、爆弾を作って政府を脅迫する映画というと、いかにも裏がありそうにも思えるのだが(思想的な背景とか)、それがない… 何もない。何を要求したらいいか、ラジオで公募するしまつ。

 とはいえ、当時の世界の核開発についての情報や、核兵器を保有する国家への批判だったりはところどころに顔を出していて、ピリッとしたスパイスになっている。ひとびとを爆弾から守ろうとする一念で体を張る刑事役の菅原文太もかっこいい。途中、主人公の変装シーンも登場し、それもすごい完成度。ぜひ見てほしい。

 ついでにこちらは、沢田研二と田中裕子の共演が伝説となっている作品。(ご存じない方のために、その後ふたりは結婚しました)

 

  

 沢田研二が女性の口説き方もしらない動物園の飼育係という、日ごろのイメージからかけ離れた役を演じていて、それに大真面目にアドバイスする寅さんがおかしくて悲しい。

 そっか、ジュリーってやっぱりすごかったんだ。