自粛を強いられて

 聖週間。イースター前の数日間は、カトリックの習慣がしみついているアルゼンチンでは、家族があつまってすごす大事な時期なのですが、COVID-19の感染拡大予防のため外出禁止令が出ており(罰則あり)今年はみな自宅にこもっています。とくに60歳以上は家から出てはいけないそう。

 昨年就任したフェルナンデス大統領(元大統領のクリスティナ・フェルナンデスとは別の人)は

 

落ち込んだ経済は立て直せるが、うしなわれた命はけっして取り戻せない

 

と発言したそうです。

こんな記事も。

www.jetro.go.jp

 

 ところで私の住む地方は、先月末から外出自粛が強いられています。「自分で自分の行いをつつしむこと」を自粛というそうなんですけど… もちろん、ウィルスの感染拡大を防ぐには、人の移動を少なくすることが必須だということはわかりますし、各人が自覚して行動するべきなのは理解できます。しかし、緊急事態宣言(4/7~5/6)が出ても、休業補償が約束されていないので、感染危険のあるなかで、いつものように通勤を強いられている人たちも多いです。この国では「政治家が自分たちの思い通りにできる金」(経済ではない)のほうが人命より尊重されているということがよくわかりました。

 来年の今頃、このブログを読みながらこんなこと言ってたのか、と笑えるようならいいなと心底思います。そうでない場合は、記録として誰かの目に留まりますように。