人生はわたしたちのものだ

公開二日目の『今夜、列車は走る』をみにいった。

舞台はアルゼンチンの地方都市。国鉄が民営化され、採算のとれなくなった路線を廃止するため、労働者たちが辞職願いにサインを迫られる。その後の職を失った男たちとそのまわりのひとびとの物語。

と書くと、深刻な社会派の映画のようで、じっさいそうなのだけれど、観終わった後暖かい気持ちにさせてくれる物語だった。すてきなのは、これといって主役がいないってことかな。それなのに一瞬たりとて退屈させられることがないんだから。

場所は渋谷ユーロスペース。公式サイトはhttp://www.action-inc.co.jp/salida/
館内の電気が暗くなるまえに、ハンカチを用意のこと。必須。

ちなみに、今日の日記の表題は、映画のなかで出てくる大事な言葉を私が読み変えたもの。自分の人生の主人は、いつも自分。誰にも舵をわたしてはだめ。

補足:監督のニコラス・トゥオッツオは1970年生まれ。まんが 反資本主義入門の著者アダモフスキは71年生まれだから、ほぼ同世代。似たような空気の中で育ったのかなあ…(とさりげなく、宣伝。笑)