雪の日に

 今月の初めのことです。昼から降り出した雪はそのまま弱まることなく降り続け、夕方には積もっていました。風もあったので、フェンスにも模様ができるような積もり方。駅から自宅までのバスは止まっており、しばらく待ちましたが歩くことにしました。ちょうど、10日ほど前の暖かな日に、駅までの道のりを確認していたところでした。車があまり通らない道、坂が急すぎない歩きやすい道です。

 その雪の日の服装は、足元はヒールのないブーツ、ごつい毛糸のマフラー、ロングコート、手袋と保温も万全(荷物はリュックひとつ)。幸い転ぶこともなく、バスの倍以上の時間はかかりましたが家に帰りつけました。

 翌日のニュースで多くの人が転んでけがをしたというのを知り、けがもなく帰れてラッキーだったなと思いました。でも、数日後、ピラティスというエクササイズの創始者の「10回で気分がよくなり、20回で見た目が変わる。そして、30回ですべてが変わる。」*1ということばを小耳にはさんで、オンラインで習っているルーシーダットンのクラスの回数を数えてみたのです。そうしたら、トライアルも含めこの時点で29回でした!Σ(・□・;) それ以前の期間も含めるともう3年以上習ってはいますが、コロナで途切れたので、定期的にレッスンをうけての回数です。ピラティスは第一次世界大戦の負傷者のリハビリのためにヨーロッパで編み出されたエクササイズで、ルーシーダットンはタイの自己整体術。二つの間にあまりつながりはなさそうだけど、どちらも本人が意識しないところで効いていくものだとしたら、その回数は目安になるのかもしれないと感じました。

 雪がまだ凍っていなかったという条件も味方しましたが、来ないバスをじっと待つより歩こうという判断ができたことは自分にとって大きな変化でした。以前の私だったら暖かいカフェで待機していたでしょう。(もちろん体調や服装によってはそのほうがよかった)しかも翌日もどこも痛くありませんでしたし… というのも熟年には大事なポイント(笑)。あらためて自分を鍛えることの大切さを感じ、ちょっぴり自信がついたできごとでした。