今年は自分にとってひとつのターニングポイントとなる年だったと思います。
年明けから書きだしたもうひとつのブログは、子どもの頃から好きだった植物に関するもの。専門の方がご覧になったら「素人が…」と失笑されるかもしれないけど、私にとっては大事な場所。素人なりにもっと勉強しなければと思っています。
6月にはラテンアメリカ学会でオンラインのポスター発表をしました。オンラインでポスター発表って、意味がよくわからないと思いますが、パワーポイントのスライドに音声をつけて学会ページで登録した方に見ていただくという、コロナ禍で生まれた学会発表のスタイルです。ここでは、アルゼンチンの博物館が、先住民の遺体(骨)を標本として長いこと保管・展示していたものを返還し始めた歴史について発表しました。日本やそのほかの地域の事例と比較する材料として、関心をもって迎えていただきました。
9月には、アルゼンチンからラテンアメリカ全体、スペイン、イタリアなどへも飛び火した #Niunamenos という女性運動についてお話しする機会を得たことは、こちらのブログでも宣伝させていただいたとおりです。つたない発表ではありましたが、準備のあいだにずいぶん勉強させていただきました。どこかで、少しでもどなたかの参考になっていればと願うところです。
これらのことは、たぶん外から見るとバラバラな事柄ですが、私の中ではつながっているのです。そして、どうやら2022年にも続いていきそうな… これについては、またはっきりしたらお知らせします。とにかく、ずっと思い描いてきたことがようやく形になりつつあるという感触があります。
なかにはブログを見てご連絡下さる方もいて、精神的ひきこもりの私にとっては外界とつながる窓になっています。いつもここを見てくださって、応援してくれる皆様の存在も励みです。暖かく見守ってくださることに心より感謝しております。どうか、皆様にとって2022年が平和で希望に満ちたものとなるよう、お祈り申し上げます。
小石川植物園温室のチランジア。中央~南アメリカ原産で日本ではエアプランツの名で流通している。地元では樹上や電線に生えていてクラベル・デル・アイレ(風のカーネーション)とも呼ばれている。