咲いた咲いた

 6月の初めに、実がついたクダモノトケイソウの鉢を購入しました。その数なんと7つ! 近所に、わりと品ぞろえの充実した園芸店があるのです。狭いベランダなのであまり植物を増やしたくはないのですが、たまに発作的に買ってしまいます。

 楕円形の丸い実はなかなか色づかず、最初の実が緑から薄い紫になったのが一か月後でした。水と肥料を好むと取り扱い説明に書いてあった通り、少しでも乾燥すると実がしぼんできて縦じわがはいってしまいます。食い意地にかられ、あたかもトケイソウの奴隷のごとく水やりする日々… 色づいてから十日ほどして最初のひとつが落下しました。それからまた一か月、二か月と順番に実が落ちて、最後の実が落ちたのが9月の第1週ごろでした。どれも香りがすばらしく、美味しくいただきましたが、樹上でぎりぎりまで熟した実が一番ジューシーで美味でした。

 

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 クダモノトケイソウは別名パッションフルーツといいます。個性的なその花を見たかったのですが、買ってきた鉢は実しかついていませんでした。でも、実がすべて落ちた後、長く伸びていたつるの一本からつぼみが出現し、花が咲いてくれたのです! リモートでしている仕事の開始前にふとベランダにでたら、幸運なことに開いてすぐの姿を見ることができました。それがこちら。

 

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  紫と白のグラデーションになっているちぢれた糸のような副花冠*1がユニークですよね。立体的なおしべやめしべも、マンガに出てくる宇宙の生き物のようなふしぎな形です。人工授粉も試みてみましたが、さてどうなることでしょう? この花に背中を押されて、植物ブログのほうも準備中です。

 

(少し時間がかかりましたが、書いたのでリンクをはっておきます。お時間ありましたらお立ち寄りください。)

plantasderosita.hatenadiary.jp

 

*1:「花冠」の各片がいわゆる「花弁=花びら」。この花の場合、「主」?な花冠は、外側の10枚の花弁に見える白っぽいもの(がく片と花弁が交互に生えている)のうちの5枚。