初めて岩波ホールに足をふみいれたのは、高校に入ったか入らないくらいのとき。岩波ホールというのは、ミニシアターの元祖のような存在だけれど、神田神保町の交差点にある。何を観たかはここではおいておいて（過去記事に書いていました。どれでしょう？）、その時は一緒に行った先輩に、すずらん通りのロザリオという古い喫茶店に連れて行ってもらったのを覚えています。
つい先日、都内に行く用事があり、短い時間だったけれど神保町にも立ち寄った。あのころはふつうに画材店だった文房堂の3階が、ギャラリーもかねたカフェになっていて、目玉は神保町にあるこだわりのケーキ店STYLE'S CAKES & CO.: ABOUT
のケーキ（週日だけ。8/16まではお店も休みです）。それも通常ならランチ時にほとんどなくなってしまうのだけれど、コロナ禍のおかげか、この日はおやつの時間にまだ残っていた。おかげで二年ぶり！ぐらいに、味わうことができた。
上の写真は、ヨーグルトの酸味がきいたブルーベリータルトで、台のタルトがひとすじなわではいかない硬さ。食べるのに難儀はしたが美味でした。ここのケーキはちょっと他にはない味なのです。
私の学生時代にも、すでにいろいろな変化が起こっていたー地上げでネズミが急増したとかー街だけど、最近はよりいっそう新旧交代が進んでいて、昔はなかったようなこじゃれたお店もできていたり、有名なお店が閉まったりしています。それでも、いまだにほどよく「やぼったくて」、本好きが安心して歩けるこの街に、つい足が向いてしまうのでした。
