緑のコプラ


Coplas Verdes - Mariana Carrizo

 

今年8月、アルゼンチンで中絶合法化が下院で議論されているときに公開された、マリアナカリーソの動画です。

少しだけ歌詞を紹介すると

Yo soy hija de la luna    私は月の娘
Nacida del rayo ´el sol  太陽の光から生まれた
Hecha con muchas estrellas あまたの星でできている
Mujer de mucho valor. 価値と勇気にみちた女

Una copla verde canto  私が歌うのは緑のコプラ
Pañuelo de libertad 自由のスカーフ
Toda la fuerza y la lucha すべての力と闘いを
Para el aborto Legal. 合法的な中絶へ

La mujer que tenga plata お金のある女は
Si aborta se salvará. 中絶で救われる
La pobre que nada tenga 何も持たない貧しい女は
Ningún dios la asistirá. 神も救ってはくれぬ

(繰りかえしのフレーズ)Pañuelo Verde/Pájaro libertario/De las Mujeres. 緑のスカーフは 女たちの自由な鳥

非合法であっても、経済的に恵まれた女性は安全な手術を受けられ、貧しい女性は命を落とすこともあることを歌っています。

緑はこの運動のシンボルカラー。カリーソが身に着けている緑のスカーフは、中絶合法化をめざす女性たちのシンボルとして、いまや同じスペイン語圏のメキシコやスペインにまで届いています。10月に来日されたアルゼンチンの人権運動にかかわる三人の女性たちも身に着けていました。現地でもリュックなどに結び付けている女性たちを見ました。見えるところにはつけていなくても、いつもカバンのなかに入れていると言う友人もいました。

下院では、この法案は否決されてしまったけれど、まだ彼女たち(男性も多くが支持している)の闘いはつづいています。人工妊娠中絶は、すべての女性が経験するわけではないでしょう。でも、状況(家庭環境や暴力、知識の不足など)しだいではあらゆる女性にふりかかりうること。それを他人事としてとらえず、自分のものとして彼女たちは闘っています。