思いがけない贈り物

このあいだ偶然見つけた都会の中の小さな庭園に、昼休みに散歩にでかけました。そこには小川も流れていて、いまの季節にはとんぼがすいすい飛んでいます。

芝生の上の径を歩いていたら、小鳥が目の前を横切り、真っ青な色が目に飛び込んできました。見たこともないような鮮やかな輝きに、外国産のオウムかしら?とも思ったのですが、それにしては身体が小さい。

気になって、小川のほとりの大きな石に腰掛け、しばらく観察してみることにしました。あめんぼが小川の水面をあるく?のを見ながら待っていると、少し離れたところの木の枝に小鳥が止まるのが見えました。とがったくちばしに、どきどきしながらよく目をこらすと、その瞬間小鳥がエサ(おそらくトンボ?)を目がけて飛び立つのが見えました。翡翠カワセミ)です! エサにはありつけなかったらしく、どこかへ飛んで行ってしまいましたが、くっきりとした青い輝きを目に焼きつけるのにはじゅうぶんでした。

野鳥公園でもゆっくり見られたことはないのに、肉眼で確認できる距離で鑑賞できるなんて… 夢のような、突然の天からの贈り物のようなできごとでした。