春の光

 立春をすぎたあたりから、寒さはあまり変わらないけれど、光がいちだんとやわらかくなってきたのを感じる。

中国、日本の太陰太陽暦で暦日と季節を合わせるために設けた、12個の中気と12個の節気の総称を二四気、節気といい、立春はそのひとつ。「春の始まり」をあらわし、太陽暦の2月4日ごろだという。

人間はまだ冬気分だったりするが、植物の方が敏感で、道端の雑草の花が咲きだし、ベランダの鉢植えの球根の芽が急に元気になって伸び始めた。

昔のひとの知恵はすごいなあ、と感じ入るばかり。