まるでドラマ

昨秋、とある公園で巣箱作りを体験させてもらったのだが、行きがかり上、じっさいに鳥がそこに巣を作るかどうかを観察する集まりにも参加することになった。春先から定期的に通っているのだけれど、つぎつぎとドラマティックな事件が起こる。

初めて巣が作られた巣箱では、なんと隅っこで小鳥(前の住人?)が死んでおり、その上からまた卵が産みつけられ、何事もなかったかのように別のつがいがひなたちを育てている。

巣づくりが確認されて数週間… 卵を産みっぱなしで放棄されてしまった巣がふたつ。いったい、どんな事情が!?

そして、今日。夏のような日差しのなか、一番日当たりのいい巣箱の上でアオダイショウがとぐろを巻いていた。担当の人たちが頭を悩ませて工夫したさまざまな蛇除けをどう乗り越えたのか、腹をふくらませ、灰色の羽毛を体にまとわりつかせていた。もちろん巣箱のなかの卵(ひな?)は全滅。(かえっていたとして)ひなのほうはまだ羽毛もはえそろっていない時期ということから考え、どうやら卵をあたためていた母鳥も犠牲になったらしい。

あと数週間、どうぞ一羽でも多く無事に巣立って、と祈らずにはいられない。