インディとスーザン

いまや売れっ子の経済評論家勝間和代さんのデビュー作は、『インディでいこう!』

いまは上記のタイトルで販売中。男に頼るウェンディな生き方をやめて、インディペンデントな女性=インディであろう、という女性のための生き方指南書。

インディの指標はとても目に見えてわかりやすいもの。年収600万円以上、自慢できる彼氏または夫(年収1000万以上!!)がいて、年齢を重ねるたびに素敵になっていくこと等など。立ち読み程度でしか読んだことがなく、このわかりやすすぎる指標に反感をもっていたのだけれど、最近ネット上でこの「600万円」の算出基準を知って納得した。この数字、子どもを大学(ただし国立)にやれる年収なんだそう… 国立大学も年々授業料があがっているものね。

それで思い出したのがスーザン・ジョージ。学生時代の課題図書で『なぜ世界の半分が飢えるのか』

なぜ世界の半分が飢えるのか―食糧危機の構造 (朝日選書 (257))

なぜ世界の半分が飢えるのか―食糧危機の構造 (朝日選書 (257))

を読み、目から鱗が落ちる思いだった。食料品の高騰がつづく今読み返したら、また新たな発見があるかも… スーザンに再会したのは(って直接お目にかかったことはないが)、『オルターグローバリゼーション宣言』
オルター・グローバリゼーション宣言―もうひとつの世界は可能だ!もし…

オルター・グローバリゼーション宣言―もうひとつの世界は可能だ!もし…

序文で彼女が書いていたことが印象的だった。

スーザンはアメリカ合衆国出身だが、『なぜ世界の…』を執筆したあと、家族でフランスに移り住み(パートナーの留学だったかな?)、スーザン自身も大学院に通ったのだそうだ。フランスでは公教育は無料なので、こんなことが実現できたのだ、と彼女は語っていた。日本だったら、子どもだけを大学にやるのに600万は必要なところ… こんなところからも「格差」は生み出されていくのだろう。

インディになるための条件、国によってずいぶんちがうらしい。スーザン・ジョージ、6月末に東京、7月初旬に札幌で講演。詳しくはこちら→http://www.jca.apc.org/alt-g8/ja/node/268