うぐいす色しためじろ

昨年の4月から、ごくこぢんまりとだけれど川歩きの会をしていて、毎回報告書を書いている。すると、これまで気にならなかったことが急に気になってきて―たとえばススキとオギの違いだとか、鳥の名前だとか―、それらの疑問を解決してもらえそうな観察会(生き字引がいらっしゃるので)にときどき参加させてもらっている。

このあいだはカワラヒワという鳥をみた。教えてもらわなかったら、羽根の黄色い部分を見なかったら、「あー、スズメね」で終わっていたと思う。

そして、今日。いつもいく公園で、ふと目の端をよぎったものがある。黄緑色の、小さな鳥。きれいな声でチールルと鳴く。こうした節回しをそれに似たことばで置き換える「聞きなし」というやつも、素人にはかえってわかりにくいもののような気がする。この鳴き声が「長兵衛、中兵衛、長中兵衛」と聞こえないかと言われても……

ちなみに勢い込んで調べたその鳥の名は、「メジロ」でした。目の周りが白いのでメジロという名がついたらしく、よく似た「メグロ」という鳥もいるそうなのですが(こちらは目の周りが黒)、これは小笠原諸島の嫁島あたりにしかいないそうです。

鳥の世界も奥が深そうだ…… いちばん興味があるのは、私のような鳥音痴がいかにして異なる鳥を認識できるか、ってあたりかな。いまのところ、カワラヒワメジロはわかりました。あとカラスとハト。スズメにかんしては自信をなくしています。