こころ乙女のままで…

これは田辺聖子さんのことば。雑誌に掲載されていたインタビューの1ページにおせいさんの筆による色紙の写真があり、クローバーの葉と共に「クローバーや こころ乙女のままでいて」とあった(と記憶している)。

6日に91歳で亡くなられたということで、しばらくテレビでの露出が増えると思うけれど、テレビや雑誌に登場するおせいさんの服装はいつも少女趣味を地で行くところがあり、そこも今となっては尊敬している。姥ざかりのヒロインのような・・・?

姥ざかり (新潮文庫)

長いものはあまり読んでいなくて、もっぱら短編を楽しんでいたへたれな読者でしたが、オトナの「うきうき」や「人生のほろ苦さ」を味わわせてくださってありがとうございました。

ああした作品の数々を、家族の世話もしながらお書きになられていたって、どれだけのバイタリティの持ち主だったのでしょうか。つくづく尊敬せずにはいられません。

オトナの関係 うつつを抜かして (文春文庫)