遅い春

そろそろ国公立大学の合格発表。子どもと二人三脚でがんばってきた親にとっては、子育ての「卒業証書」が得られるかどうかどきどきの季節だろう…

教育熱心な親たちに育てられた反動か、どうも子どもの教育にそこまで熱意をかたむけられずにいたら、とんでもない茨の道を子どもに歩かせることになってしまった。この数年間、その負いめが心に重くのしかかっていたが、ようやく我が家にも春がやってきた模様。

詳しいことは省くが、半年ほど家を離れて武者修行の旅に出ていた彼は、まるで別人のようになって帰ってきた。まだ子どもの部分も残ってはいるが、旅の間に出会った人たちに育てられたのか、未来をみつめる姿勢と行動の力強さはまぶしいほど。

私にも、どうやら「卒業証書」が一枚。