口のなかの小鳥たち 続き

ひきつづき、本の話。

今年の夏、珍しく近所のシネコンでアルゼンチン映画が上映されていたのでみたのが、この映画『人生スイッチ』

人生スイッチ [DVD]

原タイトルが"Relatos salvajes"残酷な物語というだけあって、オムニバス形式の6つの物語はどれも残酷で、なかには息が止まりそうになる描写のあるエピソードもあった。

 

シュウェブリンの短編集を読んでいると、この映画に通じるものがあると感じた。ちなみに、『人生スイッチ』は現地でも大変な売り上げを記録したそうで、何人かの友人たちに感想を聞いてみたけれど、映画全体として「すごくよかった!」という感想はとうとう聞けず、むしろ「あなたはどう思ったの?」「どのエピソードが好きだった?」と聞き返されることが多かった。

本の話に戻るけれど、この短編集もそんな楽しみ方はどうだろう? どのお話がいちばん気に入った? それはどうして? と互いに聞く楽しみ。もちろんお互いに読んでいるという前提で。