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農民ジャック

 本日まで開催中のグリーンイメージ国際環境映像祭で上映されていました。オランダ・アイルランドベルギー合作、監督はアールヤン・ウイルシュット。こちらはトレイラーで、本編は14分ほどの短い作品ですが、鮮烈な印象を与えるアニメーションです。以前紹介した「こおろぎおばあちゃん」も含め、こういうセリフのほとんどないアニメは、もちろん文化的背景を共有していることが前提ではあるけれど、世界中の人に訴えかける可能性を持っていると思います。

Farmer Jack trailer from Animation Works on Vimeo.

 家畜を家族のように大事にしていたジャックが、農作物の値段が下がってしまったことをきっかけに、企業家と結託した科学者の薬(どうやら最新のバイオテクノロジーの成果にもとづいているらしい)を投与することで収益をあげるのに懸命になり、人が変わってしまう。やがて畑の作物や、家畜たちにも異変が起こって… 民話の「鶴にょうぼう」をベースに、欲深い人間の夫と鶴の化身の女房のすれちがいを描いた戯曲「夕鶴」(木下順二・作)みたいな悲しい話です。このアニメのジャックは、その後どう生きていったのでしょうか? 気になります。


夕鶴・彦市ばなし (新潮文庫)