雪の中でハワイ

 東京は今年二度目の大雪になった昨日、こんなDVDを観ていました。

 ジョージ・クルーニーが出演しているということで選んだのですが、大当たりの作品でした。ラテン系のクルーニーが、この映画ではハワイ王朝の血を引く弁護士という役を演じています。

 主人公のマットは、美しくて活発な妻と、可愛いふたりの娘に恵まれて、弁護士という仕事に熱中して生きてきた男です。ところが、ある日妻がマリン・スポーツ中に事故に遭い、二度と意識を回復することはないだろうと宣告されます。まだ小さな下の娘は情緒不安定になるし、問題児の上の娘を私立学校の寄宿舎に迎えに行くと、部屋を抜け出し酒を飲んで浮かれている状態。

 そんななかで、必死に家族のきずなをとりもどそうとするマットに、娘の口から意外な秘密が語られて… というお話。かなりシリアスな内容ですが、ハワイの風景が美しいのと、個性的な登場人物が愛情ぶかく描かれているので、胸にじんわり暖かいものがこみあげてきます。

 もうひとつ、映画の大事なテーマになっているのが、土地をめぐるマットの苦悩。ハワイ王朝の血をひくマットは、期限付きで所有権を認められてきた土地をどうするか決めなくてはならない立場です。固い仕事についているマット以外のいとこたちは、その土地を売ったお金をあてにしている状況。最終的にマットが下す判断も感動的なものなのですが、まったくのフィクションなのか、あるいはヒントになるような実在のエピソードがあったのか、その辺の事情について映画の公式サイトにも情報がないのが不思議。原作(邦訳
ファミリー・ツリー (ヴィレッジブックス)
)を読んでみたいと思います。とりあえず日本語での情報は…
 ハワイの土地権についてhttp://eastman-w.com/topics/hawaiiana/landownership/イーストマン ハワイHPより)がありました。2019年が節目になるということでしょうか。

 個人的には、いくつかの島々の間を飛行機で移動したり、自動車でがたがた揺られて原野を移動したり、そんなハワイ諸島の距離感を体で感じられるシーンに、まだ行ったことのないハワイを身近に感じることができました。ハワイを感じさせる音楽も魅力的です。ひとびとのたっぷりした体型にもおおらかさを感じるし(笑)、海の色もきれいだし、死ぬまでに一度行ってみたいなあ……

 公式サイト http://www.foxmovies.jp/familytree/index.html?top