エドワード・ノートンの刑務所映画シリーズ(笑) 放火で服役中の囚人が、妻を使って仮釈放管理官(囚人に面接をして、仮釈放のための審査会の書類を書く仕事をする職業)を誘惑させるという話だが、実際はアメリカ合衆国の(おそらく)マジョリティの「信仰心」がテーマの、かなり辛気臭い映画。
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一見、まじめに働いていて、奥さんとも40年以上のパートナーである管理官(ロバート・デ・ニーロ)が、じつは暴力的な衝動を隠し持っていて、自分に自信がなく苦しんでいる。彼は毎週教会に通いながら、信仰にもすがれない… 奥さんは酒浸り。一方の囚人(エドワード・ノートン)は、冒頭かなりのワルだが、刑務所の図書館?で見つけた宗教団体のパンフレットを読み、神の啓示(それは音でもたらされるという)に耳を澄ませ、生きなおそうとする。おかしな表現だけれど、「音」が主役なんじゃないかと思う、不思議な映画。
このところ、エドワード・ノートンの映画の話ばかりだが、じつは、この合衆国の俳優、以前から名前は聞いていたのかもしれないが、ずっと気にもとめていなかった。(実際、何度も観たジュリー・テイモア監督の『フリーダ』にネルソン・ロックフェラー役で出演していた!)そもそも米国の映画はほとんど観ないし…
それが、今年になって偶然観た『インクレディブル・ハルク』で存在を知ってから、すっかり魅せられてしまった。童顔のアメリカ白人青年(年の割にあまり老けていない)が、とてつもない役柄に軽々となりきってしまうギャップに心底驚かされる。韓国のスターに大騒ぎする女性ファンたちを笑えない域にとうとう入ってしまったみたいだ(笑)。