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映画上映とトークのお知らせ

 3.11後の社会を考えるグループ「ふくふく」の企画です。お時間ありましたらお出かけください。

「恐怖」の正体に分け入る――『世界は恐怖する』(1957)上映とトーク
1957年、映画監督の亀井文夫は科学ドキュメンタリー映画『世界は恐怖する』を制作します。核実験が繰り返され、3年前に起こった第五福竜丸事件の記憶が生々しく残る時代に製作されたこの映画は、当時最先端の実験の場にカメラを持ち込み、放射能が生命に与える脅威を、仮借なくとらえています。
一方、映画の中には、広島・長崎の原爆投下後に誕生した「異常児」が登場します。「放射能の影響で障害児が生まれる。だから原子力は怖い、反対する」という言説は、核・原子力に反対する昨年の福島第一原子力発電所の人災以降も、しばしば耳にするものです。しかし、障害すなわち不幸を運命付けるものでしょうか。生命の価値付けは、放射能に限定される問題ではなく、新型出生前診断の開発が報じられる昨今に連なる問題です。
原子力か推進か、多様な生命の祝福か抑制か、二者択一を迫る議論から一歩踏み出し、わたしたちを「恐怖」に導くものが何であるか、この映画を今あらためて見ることを通して、探っていきましょう。上映後は、核と戦後史、障害、出生にまつわる課題に長らく取り組んできた、おふたりのトークゲストとともに、さまざまな角度からこの問題に迫り、ご一緒に考えていきたいと思います。みなさんのご来場をお待ちしています。

トークゲスト(五十音順・敬称略)
 安田和也(第五福竜丸展示館学芸員
 米津知子(SOSHIREN女(わたし)のからだから/DPI女性障害者ネットワーク)
司会
 真下弥生(ルーテル学院大学東京神学大学非常勤講師/ふくふく)

上映作品
『世界は恐怖する』
(1957年、日本ドキュメントフィルム/三映社、79分、モノクロ)

監督・亀井文夫(1908-1987)
福島県相馬郡原ノ町(現・南相馬市)に生まれる。文化学院在学中、ソヴィエト連邦に留学して映画を学び、帰国後、PLC(後の東宝映画)に入社。
1935年より監督として映画製作を開始。戦時中は治安維持法による逮捕・投獄を経験する。
戦後は独立プロダクションを興して映画作りを継続し、社会の不正義に目を向けた数多くのドキュメンタリーを製作した。
『生きていてよかった』(1954)、『鳩ははばたく』(1958)等、原水爆に関する作品も多い。

日時 2012年11月9日(金) 18時〜21時
会場 東京外国語大学多磨キャンパス 研究講義棟1階115教室 
 西武多摩川線「多磨」駅下車 徒歩5分
交通案内:http://www.tufs.ac.jp/access/
キャンパスマップ:http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/campusmap.html

*最寄りの多磨駅から会場の建物の間の経路には、路肩くらいの高さの段差が4-5箇所ありますが、階段はありません。(階段のある地下通路を通る経路もあります。)詳しい経路は、下記の連絡先までお問い合わせください。 また、会場の建物にはエレベーター・車いす用のトイレがあります。
*視覚・聴覚障害等のある方で、情報保障の必要な方は、下記の連絡先までお問い合わせください。

お問い合わせ ふくふく fukufuku311@gmail.com
主催 ふくふく http://fukufuku311.blogspot.jp/
協力 東京外国語大学海外事情研究所 
*この企画は東京外国語大学2012年度学部競争的経費によって運営されます。