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ウォーターフットプリント

 そろそろ新しい手帳のことも考えなければという季節になってきた。昨年のクリスマスにこんな記事を書いたのだが、遅れること10カ月、ようやく『水の世界地図 第2版』を手に入れた。

 第1版と同じように多くの図版を使いながら、さまざまな角度から世界中での水の利用とそれにともなって起こる問題をわかりやすく説明してくれている。なかでも非常に興味をひかれたのは、「ウォーターフットプリント」という概念。これは「消費パターンに寄与する食料、工業製品(原文「鉱業」とあったが訂正しておく)、サービスに埋め込まれた水の量を定量化」したもの。
 たとえば日本は直接消費する水の量は、750立方メートル未満だが、輸入する食料や工業製品中の仮想水もふくめた水量は1000〜1249立法メートルとなり、水総消費量中の仮想水割合は60〜87パーセントと考えることができるのだそうだ。最近は食肉売り場でもオーストラリア牛、カナダ豚、ブラジル鶏を見かけるようになった。今まで以上に仮想水の割合はたかまっているのだろうか?

 まったくの余談だが、本書の訳者沖明氏のプロフィールにある「(有)沖商会」についての監修者あとがきでの愛情あふれる説明が楽しかった。(訳者は監訳者沖大幹氏のお父上であられるそうだ。)書店で見かけたらご一読をおすすめします。

水の世界地図 第2版 刻々と変化する水と世界の問題

水の世界地図 第2版 刻々と変化する水と世界の問題