春の光のなかの桜。桜を写すためには上を向くことになるので、いい気分転換になります。
 震災から一カ月が立ちました。少しは東北のほうも暖かくなったでしょうか。渦中の人たちにとっては、時間がたつほどに重みを増してくることがあると思います。どうか体に気をつけてほしいです。

 昨日は、高円寺のデモに1万5千人が参加したと聞きました。残念ながらその場にはいられなかったけど、参加した人たちの気持ちのなかには大きな変化が起こったのではないかと想像しています。一方で選挙のほうは、ある意味予想通りの結果になってしまいました。私の場合は地元の東京ですが…。 とても複雑な気持ちです。

 アルゼンチン生まれで、キューバやコンゴ、ボリビアで闘った革命家・思想家でもあるチェ・ゲバラのことばに「二つ、三つ… 数多くのベトナムをつくれ、これが合言葉だ」と題された論文があるそうです。一九六七年、「世界のどこかで闘争のさなかにあるというゲバラから、3大陸人民にあてたメッセージとして」(太田昌国『チェ・ゲバラ プレイバック』現代企画室、2009、32ページ)紹介されました。「無用な犠牲は避けなければならないが、いくつものベトナムが地球上に現われ帝国主義の軍事力を分散させて闘うならば、勝利の日が近づく」(同前、33ページ)というのが彼の主張でした。「二つ、三つ…数多くの高円寺をつくれ」たら、日本でも何かが変わるかも?

注:文中、太田さんのお名前の「国」は、本来はくにがまえのなかの文字が「玉」ではなく「王」です。