親子どんぶり

先日、スーパーで生筋子が半値になっていたのを買い、ネットの記事を参考にしながら、いくら作りに初挑戦。意外と簡単に作れるものだが、けっこうな量の塩と醤油を使うので、塩分を控えている人にはすすめられないかも……

できたてのいくらを、サケフレークと大葉と一緒に、ほかほかのご飯にのせてサケいくら丼風にしたら、じつに美味。このところ暑さに負けて食欲が減退していたのがうそのように食がすすむ。このサケいくら丼は別名「サケ親子丼」などというが、よく考えると残酷なネーミングだ。

というのは、五月にシジュウカラの巣箱が襲われ、卵(もしくはヒナ)とそれを温めていた親鳥がアオダイショウに食べられてしまったとき、がっかりしている子どもたちを慰めようとしたのか、付き添っていた大人のひとりが口にした「これがほんとうの親子丼」ということばが頭をよぎったから。そうだよね、残酷なのはヘビだけじゃない。私たちも毎日何かを(殺して)食べているのだ。