かえりゆの里

夏休みの一日。実家に帰るついでにいわき市アンモナイト・センターに出かけた。いわきから単線・二両編成になった常磐線久ノ浜から車で15分ほどのところにあり、化石の発掘体験ができる(有料・曜日限定)。

午前中の受付締め切り10分前についてみると、駐車場からあふれた車が道沿いにとまり、50人ぐらいの親子連れでセンターはいっぱい。詳しい説明をうけ、防じんメガネやハンマー、タガネなどをお借りして、発掘体験が始まった。運がよければ恐竜、アンモナイト、さほど運がなくても貝の化石などはごろごろと見つかるらしい。雨の中泥まみれになりながら、子どもは二枚貝の化石を発見して大満足だった。

駅からセンターへの途中に、かつてフタバスズキリュウという海竜(かいりゅう)の化石が発見された場所があり、それにちなんで「海竜の里」という小さな遊園地がある。日記のタイトルは地元の人のことばから… 最初、日帰り温泉施設があるのかと思ったら、海竜の模型のある遊園地のことだった。

日本じゅうにはさまざまな地域のことばがあるけれど、小学校六年生で東京から茨城の学校に転校したとき、教員が教室で地元のことばを自然に使うのにとても驚いた経験がある。なぜかというと、東京の小学校ですごした低学年のころ、単語のアクセントが違う(両親が関西出身だったからか?)と、教師からすいぶん注意された記憶から、学校は「標準語をたたきこむところ」という印象があったのだ…

話を元に戻すと、久ノ浜には本物の温泉もあるし、海水浴場もあると聞いた。一年を通じていのししの食べられる旅館もあるとか。いつか、もっとゆっくり訪れたい。