アマウタ

Instituto Cervantes=スペイン文化センターにペルー音楽を聴きにいく。ペルー南部のアヤクチョ地方などでギター修業をしたという笹久保伸氏のギターと、イルマ・オスノ・イジャネス氏の踊りと歌、佐々木直美氏のはさみの踊りをみせていただく…

ペルーの独立記念日のお祭りということで、第一部はギターのソロ、第二部は歌と踊り、そして第三部のおまけつきの濃い時間をすごした。

さまざまな地方独自の調弦で、なるべく地元の人が路上で弾くような奏法でかなでられるギターの音色の深いこと。高山病にかかったかのように、おもわずめまいがするほど。(アンデスの風景はそもそも高山病と切り離せないし。笑)

イルマさんの踊りと歌もすばらしかった。ぴりっと辛いユーモアのきいたスペイン語のコプラや、ペルーの人類学者で作家のホセ・マリア・アルゲーダス(「アマウタ」:ケチュア語で先生の意、とペルーでは呼ばれているそうだ)をたたえるケチュア語の歌…

はさみの踊りは、アヤクチョの八月のお祭り(水の恵みを祈願する)で踊られるという、とてもユニークな衣装と動きの踊り。おまけについては、ここでは内緒。ほろよい気分で市ヶ谷の駅まで歩いたとだけ。

今後の笹久保伸氏の演奏予定は8月1日チャリティートーク&コンサート「アンデスフォルクローレ:生きるための音楽」(永山子ども基金主催、木下尊惇氏との共演)(神田)、9月5日@公園通りクラシックス(渋谷)、同13日@秩父市歴史文化伝承館ホール 「ピアノとギターによるペルー音楽の世界:高橋悠治氏との共演)などなど。

笹久保伸氏ご本人によるサイト