うぐいす色したガ

照りつける日差しのなか、近所を歩いていると、塀の上のパンジーの鉢に丸々としたハチが止まっている… 止まっているといっても静止しているわけではなく、こきざみに羽を動かしているが、目にもとまらぬ速さだ。二本の触角にうぐいす色に光る背、花の蜜をすう長い舌に、はらに太く一本赤いしま。おや、これはハチではないみたい。どうやらスズメガの仲間のようだ。ときどきハチドリと間違う人がいるそうだが、私もはじめてみたときは不思議で仕方なかった。

帰宅して図鑑を見たら、オオスカシバだった。幼虫はクチナシの葉を食べるとか。