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あしわ

今日ね、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちと、お母さんがご飯をもってきてくれるのを待ってたら、突然お部屋が暗くなって、なんだか黒いおおきないも虫みたいなのが上からおっかぶさってきて、白い袋にいれられちゃった。あたし、すごーくびっくりした。でも、お兄ちゃんとお姉ちゃんが一緒だったから、寒くないし怖くないって思ったら、また大きな黒いものがにゅっと出てきて、お兄ちゃんを連れて行っちゃったの。お兄ちゃん戻ってこなかった。次にお姉ちゃんを連れて行って、お姉ちゃんも戻ってこなかった。

そのとき、お母さんとお父さんの叫ぶ声が聞こえた! 「あんたたち、うちの子たちに何するのよ!」「あっち行け」ってふたりとも大きな声で怒ってた。

あたし、ばたばた動き回って、お母さんとお父さんに、ここにいるよ!って知らせようとしたんだけど、そのとき黒いものにつままれて、涼しいおそとにでたの。ぎゅってつかまれたわけじゃないから、そんなに苦しくはなかったけど怖かった。少しのあいだだったけど、いろんなものが見えた。ぴかぴか光ってあったかいおひさまっていうのは見えなかったけど、緑いろの葉っぱがいっぱいと、肌色で黒い眼の化け物がいっぱいいた。それを横目で観察していたら、右足をつかまれてそこにひやっと冷たい輪っかがはめられたの。それからまたお兄ちゃんやお姉ちゃんといっしょの白い袋に入れられて、足を見たらみんな片方の足に銀色の輪っかをはめられてた。

外ではまだお母さんとお父さんが怒っていて、これからどうなるのかなって不安になっていたら、いつのまにかまた元のお部屋のなかにいたの。おしりのしたには、いつものあったかいふわふわのクッションがあって、それからお母さんが持って帰ってきたおいしいいも虫を、みんなで食べました。足のわっかは少し重たいし、ときどき当たって痛いけど、べつに平気… お母さんは昔、そういう足環をつけた仲間にあったことがあるけど、とくに変わったところはないふつうのシジュウカラだったって。