日本では?

アサンブレア的な運動のなかから生まれてきたアダモフスキの『反資本主義入門』を読みながら、日本には水平で自律的な社会運動の形ってないのだろうか、と考えてだいぶ前に購入したのをひっぱりだしてきたのがこの本。

「生活者」とはだれか―自律的市民像の系譜 (中公新書)   戦中から、日本が豊かになった90年代の生活クラブの生活者運動まで、具体例にそって「自律的市民像の系譜」をたどっていく、とても興味深い「生活者」論。

(1)生活の積極的な変革・改造から生まれるすべてのもの、(2)一部の特権的な人のみでなく、公共的なものとして人と人を結ぶもの、(3)日常性それ自体の重視から創造されるものーこうした生活文化の創造者こそが「生活者」なのだ、、、なんてことを言った人(=三木清)が日本にもいたのだ。(23〜4ページ)

アルゼンチンもいいけど、日本の生活者運動もきちんと見直してみるとよさそう。