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大切な一日

いろんなことから、何事もなく生きていられる「今日」の大切さを思わされる。

ひさしぶりに家族で集まって食事。そのあと、子ども時代を過ごした思い出の場所ー父の勤め先と、その目と鼻の先にあった住まいを訪ねた。よく桑の実を摘んで食べた父の勤め先が移転し、ほかの施設になっているのは知っていたが、私が幼いころの六年間を過ごした家は最近取り壊されたばかりのようで跡形もなかった。それでも、七五三のお祝いに詣でた神社にお参りし、昔よく遊んだ公園まで小春日和の下ぶらぶら歩き、路面電車をつかった小さな旅を楽しんだ。

土地には、そこですごした日々の思い出がたくさん詰まっている。高齢にさしかかってはいるが元気な両親と、自分の子どもたちと一緒にその場所を歩けるのは、なんて幸せなことなんだろう。

公園で、かつて私も登った木に子どもが登っている姿をみたときは、思いがけない感情がこみあげてきた。