ステップ!ステップ!ステップ!

今の日本は世界一大学の授業料が高いというが本当だろうか? 日本より早く格差社会を経験しているアメリカ合衆国、ニューヨークの公立小学校で、四年生五年生を対象に行われている社交ダンスプログラム。そのコンテストに向けた子どもたちの取り組みを扱ったドキュメンタリー映画を観た。("Mad hot ballroom" 2005年rakuten:book:12107303

ひとり親家庭が多かったり、貧困に苦しむ周囲の大人たちから注がれるべき愛情を受けられなかったために道をそれる若者たちの多い地区の子どもたちが、ダンスを学ぶことによって、異性への敬意や将来への希望をふくらませ、多くを学んでいく過程には思わず涙が出そう。

かつて私の学んだ大学は、体育の授業の一環で社交ダンスの時間がありなかなかの人気だったけれど、映画のように小学校から学べたらもっとよかったかも。異性への敬意ということが根本的に欠けている日本にもこういうプログラムは必要、だろうな…

と、書いていたら、なんともうそんな取り組みが始まっていました! Japan Social Dance Club (JSDC) - ジャパンソーシャルダンスクラブ(JSDC)|東京(渋谷、大塚、世田谷ほか)のアメリカンスタイル社交ダンス教室 http://jsdc.orgという団体です。すばらしい! うちの子の学校でもお願いしたいな〜(12月20日追記)

アントニオ・バンデラス主演の『レッスン』("Take the lead" 2005rakuten:book:12422383)は、このプログラムを始めたピエール・デュレイン氏がモデルだそうだ。見比べてみるのも一興。