頭のない女

初めての新宿バルト9にてアルゼンチンの女性監督ルクレシア・マルテルの映画『頭のない女』を鑑賞… ずーんと来た。
アルゼンチン北部のサルタ州に住む裕福な女性が、一人で自動車で走っているときに何かを轢いてしまうのだが、その正体が不明なまま悶々とするという物語。
結局その正体は明らか?になるのだけれど、それは観てのお楽しみ。
人間の記憶とは不思議なもので、これを観てから、サルタの高級住宅街の知人宅ですごした数時間の身の置き所のなさやら、北部の別の州に住む裕福な友人が話してくれたブエノスアイレスでの社交生活のエピソード、サルタの裁判所にいる親戚の話などが芋づる式に思い出された。

こんな映画をよく作ったものだ。監督の勇気と想像力に脱帽です。