守りぬく。

『泣いた赤おに』という童話、また『りゅうの目のなみだ』を読んだことがあるだろうか? 『赤おに』はたしか学校の教科書にものっているとおもうが、人間となかよくなりたかった赤おにと、そのともだちの青おにの、『りゅう』はりゅうをおそれない人間の子どもとりゅうの、いずれも「友情」の物語ということになっている。

これらの物語を書いたのは、山形県高畠出身の作家浜田広介。ほかにもおおくの美しくユニークな物語をのこしている。

先日、きかいがあって、ひろすけ記念館http://www.takahata.or.jp/user/hirosuke/を訪問した。そこでおもったことだけれど、他人がどういおうと、守るべきものにきづいたら、やはり人はそれを守って生きていかなければならないのだろう、ということ。

それは、自分とはちがう存在である、赤おににもりゅうにも、やさしい心があって、それは尊重されるべきものという考えかもしれないし、お金では買うことのできない小さないのちかもしれない。人それぞれ違う形で見えるものなのだろうけれど。