野ばら

今日、ひさしぶりに公園に行ったら白い野ばらが花盛りで、あたり一面にさわやかでなまめかしい香りがただよっていた。その近くでひっそりとすいかずらも花をつけていたけれど、香りでは野ばらに負けていた。

あまりに野ばらの花が香り高かったので、思わず花弁をむしりとって手のひらに握りしめた。そのまま開いては鼻を寄せて香りを楽しみ、また閉じては開きをくりかえした。いまも掌に香りが残っている。