アリストテレスが料理をしたなら…

料理をしていると自然の神秘を学びますが、さて何をお話ししましょうか。……人は夕食の支度をしながら哲学的思索にふけることができるのです。そんなことを考えるとき、私はよくこう言います。「アリストテレスが料理をしたなら、もっとたくさんの著作を残しただろう」フアナ・イネス・デ・ラ・クルス『フィロテアへの手紙』
17世紀メキシコの詩人のことばを、モリエールワーズワースのことばとともに、扉に掲げているのは『食べる人類誌―火の発見からファーストフードの蔓延まで』。

「食べ物の歴史を世界史の一テーマとして扱い、人間どうし、あるいは人間と自然とのあらゆる相互作用から切り離せないものとしてとらえること、生態、文化、料理の観点から見た食べ物についての考えを公平に扱う」(9ページ)ことを目指して書かれたとか。

フアナ・イネス・デ・ラ・クルスの著書としては、こんな翻訳があるようだ。『知への賛歌――修道女フアナの手紙 (光文社古典新訳文庫)』 

そういえば、最近、昆虫食についてのブログを見つけてしまったのでした。写真が出ているので、気の弱い方とお食事中の方はご覧にならないほうがいいと思いますが、個人的にはたいへん興味ぶかい試みだと思いますので、リンクをはらせていただきます。http://musikui.exblog.jp/