宇野千代さんのことば

先日の講座にも来ておられたのだけれど、宇野千代さんの秘書を36年間つとめた藤江淳子さんが書かれていたこと。 (先生は)「自分を褒めてくれる人のそばに寄りなさい」と言われ続けていました。何でもケチをつけるような人からは、「すぐどきなさい」と。褒…

バラと本と

神奈川近代文学館で開催中の宇野千代展関連イベント、尾形明子さんの講演「しなやかな抵抗の人・宇野千代の文学」を聴いてきた。 おそらく上記の本に詳しく書いてあるのだろうと思うが、「生きていく私」などを通して自身が作り上げた宇野千代像と、初期の作…

川の向こう岸へ

映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』のラストまぎわ、若き日のゲバラは、ハンセン病の患者たちと医師たちを隔てる橋のない川を泳いで渡る。ぜんそくもちの身体をおして。 『橋のない川』は住井すゑの大河小説。明治時代の日本、関西地方のあるムラに生ま…

七回転んだら八回起き上ればいい

週末、学会というものに参加しておりました。日常業務に忙殺されて、研究などというものからは程遠いところにいるので、情けなくて足を運べないものですが、たまたま近場で開催されていたので。 なつかしい友人や先輩諸氏、先生方にお会いして思ったのです。…

植え替え

春のベランダ仕事がひと段落しました。 今年も、収穫を楽しみにできる程度の野菜を植えることにして、あとは増えすぎたイチゴの苗を植え替えたり、実家におしつけたり(笑) キッチンに生けていたミリオン・バンブーは勢いよく根が生えてきたので、こちらも鉢…

それでも私は歌いつづけた

アルゼンチンを代表する女性歌手メルセデス・ソーサ(1935-2009)のCD「それでも私は歌いつづけたー検閲歌と未収録曲集」 Y Segui Cantando: Canciones Censuradas E Ineditas アーティスト: Mercedes Sosa 出版社/メーカー: Universal Import 発売日: 2011/…

もうすぐ開催。宇野千代展

いよいよ来週から 宇野千代展@神奈川近代文学館 www.kanabun.or.jp とっても楽しみ。 昭和11年にファッション雑誌を創刊したという宇野千代さん。実際にお会いしたことのない私でも、お年を召してからの着物姿が印象に残っているけど、上記のサイト掲載のお…

ワン・ロード展への旅

4月後半の釧路は小雪がちらつく寒さでした。 数か月前から楽しみにしていた、釧路市立美術館で開催中のアボリジニ・アート展のために行ったのですが、(たまたまその分だけのマイレージがたまっていたのは偶然なのか?)道東はまだフキノトウが道端のそここ…

今年の春

健康診断の結果を聞きに行ってきました。昭和な感じの木製の身長測定器のある個人病院です。 結果はすべて白。それはそうだ。心身の健康第一でストレス最小の働き方を選んできたのだから。しかし、これからもそういう働き方でいいのか、迷わないでもないこの…

トリプル9

テレビの映画番組はかかさずチェックしていたガキ(笑)のころから、ひまさえあれば映画を観てしまうのですが、これはすごかったです… トリプル9 裏切りのコード [DVD] 出版社/メーカー: 松竹 発売日: 2016/11/02 メディア: DVD この商品を含むブログ (1件) を…

美しい「女」たち

『リリーのすべて』という映画を観て考えさせられた。実在したデンマークの”女性”とその妻が主役の映画。20世紀初頭、ひょんなことから女装して妻の絵のモデルをつとめた夫が、もともと心に秘めていた女性として生きたいという願望を発見し、性転換手術を受…

チロエの子どものお話

チリ南部のチロエ島に住む先住民族ウイジチェ人の男の子が主人公のアニメ。チリのnovasurという教育系の公共チャンネルが作成していて、ほかにも北部のアイマラ人、南部のマプチェ人、ラパヌイ(イースター島)の男の子、女の子が主人公のものがあります。(…

ベビーリーフ第4期生

つい先日、四回目の種まきをしました。 一回目の種はものすごく速く芽を出したのですが、ちょうど夏が戻ったような暑さの日もあったりで枯れるのも早く、敗因はまいた後かける土の薄さではなかったかと分析しています。 二回目は家族にまいてもらいました。…

河に抱かれる

アルゼンチンの北東部には、これまで二度ほど足を運んだことがある。一度目はサンタフェからエントレ・リオス~コリエンテス~チャコ~イグアスの滝というコースだったけれど、バスを使った旅だったのであまり奥地には行けなかった。 二度目は3年前だが、こ…

ダコタ・アクセス・パイプラインに反対する女性たち

[http://] ウィスコンシン出身の映像作家シャノン・クリングさんが撮影中の映画”End of the line" 9月15日のブログに書いたエクアドルの女性も連帯してスタンディング・ロックのキャンプ地を訪問していたけれど、今年の4月からキャンプをはってパイプライン…

菜園からの報告

長雨続きだった九月が終わり、秋らしい青空が顔をのぞかせてくれるようになりました。 ベランダのミニミニ菜園はもう収穫もほぼ終わり。トマトは花を咲かせど実は結ばず、ピーマンがのんびりと一個実をつけているぐらいです。 そんな菜園に仲間が… このとこ…

マプチェーテウェルチェの遺体が返還される

www.telam.com.ar ラプラタ大学付属のラプラタ自然科学博物館で展示・保存されていたマプチェーテウェルチェのカシーケ(リーダー)など遺体の一部、4名の方のものが返還されたというニュース。19世紀末の先住民討伐作戦(軍隊によるもの)の折に殺害もしく…

ビクトルの死

[http://:title] チリ、サンチアゴの国立スタジアムで、1973年の軍事クーデターのおり殺害された歌手ビクトル・ハラの最期を再現した人形劇。といってもかなり生々しいもの。クーデターが起こったのが9/11で、彼の命日は16日だと現在ではわかっているようで…

セーヌ河をカヌーで

昨年の国連気候変動会議(COP21)のおり、セーヌ河上にカヌーでさっそうと現れた若いひとの出演する動画。エクアドルのサラヤク地方を石油開発からまもろうとしている先住民族キチュアとスウェーデンの血をひく女性が語り手(英語)。 [http://:title] ニュ…

先住民族映像作品フェスティバル

www.precolombino.cl チリ、サンチアゴの先スペイン期芸術博物館(上記リンク)で、来月5日から11日に、こちらの博物館主催の先住民族に関するビデオや映画などを上映するフェスティバルがあるとのこと。 参加作品のほとんどが、ラテンアメリカ各国から公募…

アン・ハサウェイの「書く女」3作

べつにファンってわけじゃないが、シェイクスピアの奥さんの名前をもらった女優さんの、「書く女」になる話がたまってきたのでままとめ。 これはすごく有名な作品だけど、不本意な場所におかれたヒロインが、上司の仕事への情熱にふれて成長していく物語でも…

秘密の花園からの報告

今週が今年の夏の暑さのピークとなるというニュースを聞いたけれど、ベランダの秘密の花園(笑)は秋の気配。 ミニトマトのアイコは全盛期30個の実をつけていたけれど、残りは5個。オクラは地味に収穫がつづいたが、いまのところ小さな花芽をふたつ残すところ…

鏡のなかのボードレール

ボードレールの詩は、たぶん翻訳でもほとんど読んだことがないと思う。フランス文学は、ほとんど読まない。それなのに、この本を手に取ったのは、「黒い女たちの影とともにたどった旅の記録」という惹句に心ひかれたためだ。私自身、ラ・ネグラ(黒い女)と…

地上絵・ビクトルの樹

[http://:title] 1973年にチリで起きた軍事クーデターのさなかで殺害された歌手ビクトル・ハラをしのぶ地上絵(サンチアゴ) 現在、彼の殺害に関する裁判が米国で行われています。元チリ軍人の容疑者が米市民となっているためです。

まかぬたねははえぬ

そんな話をいつか読んだな、と思って調べてみたら、最近復刊されたようです。こちらのお話のタイトルは「まかない種子がいつはえる」でした。 子供読本 いろはかるた47話 作者: 羽仁もと子 出版社/メーカー: 婦人之友社 発売日: 2015/07/10 メディア: 単行…

沖縄の女たち

先日のうるま市の女性の殺害事件にあたっての、沖縄の16団体の記者会見の写真をみていて思い出したのがこの本。写真のなかに、口をへの字に曲げた著者の方がうつっていたから。 この本が作られた(直接の)契機になったのは、1995年の米兵の少女への暴力事件…

奏デル盆栽

今週のお題「植物大好き」 茅ヶ崎にある熊澤酒造 Okeba Gallery & Shopで開催中の「小沼 寛 ・加藤文子二人展 Now and Then - 今 そしてかつてであり 未来のいつか - 」に行ってきました。(27日まで。17日は休館) 初めて乗る相模線のごとごと感にも、レス…

桜の季節に

宇野千代(1897~1996)という名前を初めて知ったのは、毎日新聞に「生きていく私」が連載され始めたときのことだ。「こんなひと(女)がこの国にいたのか!?」という驚きはいまでも忘れられない。 ごくおおざっぱにまとめると、17歳で小学校の代用教員とし…

Kuervos del Sur

Kuervos del Sur - Cenizas チリで開催中のかなり規模の大き音楽フェスティバル、ララパルーザに出演したクエルボス・デル・スール(「南のカラスたち」※)という独立系ロックグループの”Cenizas(遺灰)”という曲。90年代にチリ、クリコ地方の高校で最初に…

引っ越しと肋骨

十年間で3度目の引っ越しを終えた。 十年で3回は多いだろうか? 私の場合、成人するまでにすでに4回は引っ越しを経験しており、先日数えてみたら、(留学時を除いて)いまの家が10軒目だった。そして、ひとつの家に十年以上暮らした経験がない。 成人してか…

東京のなかのブラジル

茨城の片田舎からほぼ同時期に都内の大学に進学したことから、長い付き合いが続いている友人と会った。彼女とはよく散歩をするのだが、いつも穴場を教えてもらっている。(デパートの屋上の庭園や、植物園のようなトイレetc.) この日は珍しく私がガイドとな…

口のなかの小鳥たち 続き

ひきつづき、本の話。 今年の夏、珍しく近所のシネコンでアルゼンチン映画が上映されていたのでみたのが、この映画『人生スイッチ』 原タイトルが"Relatos salvajes"残酷な物語というだけあって、オムニバス形式の6つの物語はどれも残酷で、なかには息が止ま…

悪夢のようなお話

アルゼンチンの作家シュウェブリンの短編集を読み始めた。 「スペイン語圏における新世代幻想文学の旗手」とそでに書いてあるけれど、具合の悪いときに見る夢のような短編がぞろぞろと… でも、ちょっと病みつきになる。一話ずつ、恐ろしさをかみしめながら読…

歌は世界をつなぐ?

ホワイトハウスで歌うオマーラ・ポルトゥオンドの映像を観た/聴いた。オバマ大統領から招待されたそうだ。1930年生まれの彼女は、70年近い芸歴をもち、映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」にも出演したキューバの大ベテラン歌手。 キューバとアメリカ…

禁じられた歌たち

軍政時代(1976-83)のアルゼンチンで禁じられていた歌16曲をあらたに演奏・収録したアルバムがウェブで公開されています。ビデオが見られるほか、歌集のダウンロードも可能。 http://cancionesprohibidas.com/ おとなりチリの虐殺された歌手ビクトル・ハラ…

森つながりの午後

この1年ぐらい(半年?)のテーマは「わがままに生きる」。自分だけのための時間を大切にしたいとこれまで以上に思うようになった。 そんなわけで、昨日の午後はひとりで行ってみたかった場所へ。 ひとつめはスローカフェ。環境=文化NGO ナマケモノ倶楽部と…

光のノスタルジア、真珠のボタン

チリの現代史を知ることのできる映画。であると同時に、すばらしい風景や天空の世界の映像をたのしめそうで、心拍数があがっています(笑) http://www.uplink.co.jp/nostalgiabutton/ 東京は岩波ホールで10/10より上映とのこと。

森里川海をつなぐために

5月22日は、国際生物多様性の日と決められているそうなのですが、これを記念して30日に「国際生物多様性の日シンポジウム つなげよう森里川海」という環境省と国連大学などによる催しがあったので行ってみました。 森里川海を豊かに保ち、恵みを引き出すため…

モチラを編む女性たち

www.youtube.com お友達に教えてもらったワイユの人たちの出演するビデオです。このビデオでは直接企業の関与は語られていませんが、気候変動によって雨が減り、家畜が死んでしまうなどの状況が語られています。(石炭採掘会社が、当初約束していたような援…

はるかコロンビアで

Biodiversidad en América Latina | Exterminio en Colombia: privatizan un río y matan de hambre a 14 mil indígenas コロンビア北部のグアヒラ(Guajira)という地方で、ランチェリア川(el río Ranchería)が企業によって私有化された影響で、1万4千人の…

森なしには生きられない

<a href="http://www.bbc.com/news/world-32377110" data-mce-href="http://www.bbc.com/news/world-32377110">Green activist killings up by a fifth - Global Witness - BBC News<…

天災ではなく人災 アルゼンチンの新聞から

<a href="http://www.pagina12.com.ar/diario/sociedad/3-268758-2015-03-23.html" data-mce-href="http://www.pagina12.com.ar/diario/sociedad/3-268758-2015-03-23.html">Página/12 :: Sociedad :: Un giro de timón urgen…

沖縄戦から70年

<a href="http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2015032200075/1.htm" data-mce-href="http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-2015032200075/1.htm">語り継ぐ「ひめゆり」の記憶=元学徒ら高齢化、講話終了−沖縄戦から70年節目に:@niftyニュース</a>news.nifty.com 今後は若い世代が元学徒の方々の記憶を伝えていくそうです。 元学徒のみなさま、おつかれさまでした…私は直接「平和教育」を教える立場にはな…

ダムの映画

&amp;lt;a href="http://damnationfilm.net/314day/" data-mce-href="http://damnationfilm.net/314day/"&amp;gt;3月14日「川のための国際行動デー」に映画『ダムネーション』を観よう! | 映画『ダムネーション』 -DAMNATION /パタゴニア presents&amp;lt;…

予期せぬできごと

昨年の11月に紹介したエクアドルの児童養護施設の件で、とても驚くことがありました。なんと、施設の閉鎖が決まったそうです。 詳しくはready forの記事を見ていただくのがいいと思いますが エクアドル児童養護施設活動資金を集め、世界の子育てを変えたい(…

春、南米からの舞台ふたつ

<a href="http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/15_kindan/index.html" data-mce-href="http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/15_kindan/index.html">シアターコクーン・オンレパートリー2015 禁断の裸体 | Bunkamura</a> シアターコクーン・オンレパートリー2015 禁断の裸体 | Bunkamura ブラジルの作家ネルソン・ロドリゲスの作品。 そして、アルゼンチン-チリ系の作家ドーフマン(ドルフマン)の シアタークリ…

故郷を追われるということ

&amp;lt;a href="https://readyfor.jp/projects/colombia" data-mce-href="https://readyfor.jp/projects/colombia"&amp;gt;アワ民族を招いて講演を開催し紛争からの故郷再生に協力したい! - READYFOR?&amp;lt;/a&amp;gt; アワ民族を招いて講演を開催し紛争…

あけましておめでとうございます

すっかり放置がつづいてしまったこのブログですが、前回のエントリーで紹介したエクアドルの子どもの家のクラウドファンディングは見事実現したそうです。なんだかわがことのようにうれしく感じています。 さて、今年はどんな一年になるのでしょうか? まず…

移転します

今後は下記に記事を書いていこうと思います。 あいかわらずのマイペースですが…http://rosita.hatenablog.com/第一回はエクアドルの子どもの家のことです。

今年の夏、すてきな映像を見ました。エクアドルにある児童養護施設のドキュメンタリー『グランディール』です。そこには家庭の事情で親と暮らせない子どもたちがいて、専門的な訓練をうけた保育士たちから、心のこもったケアを受けています。 下記のリンクを…